ロシアンタラゴン



rustar_0a
    プロフィール

  キク科ヨモギ属の多年草で、学名は Artemisia dracunculoides。
  中央アジアからシベリアにかけてが原産だと考えられています。大草原や平原、乾燥した斜面などに生え、高さは120〜150センチになります。茎はよく分枝し、葉は披針形で全縁、対生します。9月ごろ、直径2〜4ミリの小さな頭状花序をだし、黄色から黄緑色の小さな花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  寒さ・暑さともに強く非常に丈夫で育てやすい品種ですが、香りと風味はフレンチタラゴンに比べてかなり劣るため、料理用にはあまり使われません。主に観賞用や薬草として利用されます。また種子ができるため、タネからの栽培が可能です。
  栽培のポイント

  「ロシアンタラゴン」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫



 (翌年)

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜06/上 08/下〜09/下 07/中〜10/中 05/中〜10/中
寒冷地 03/下〜05/下 09/上〜10/上 07/上〜10/中 05/上〜10/中
温暖地 03/中〜05/中 09/中〜10/中 07/中〜10/下 04/下〜10/下
暖 地 03/上〜05/上 09/下〜10/下 07/上〜10/下 04/中〜10/下

ご注意

  発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

15-25

栽培のポイント

  寒さ・暑さともに強く非常に丈夫で育てやすい植物です。冷涼でやや乾燥した環境を好むため、強めに刈り込んだり、遮光ネット等で直射日光を遮って夏越しさせます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.5

栽培のポイント

  中性に近い土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

0-(1)


栽培のポイント

  ハーブ類にはあまり連作障害はでませんが、それでも長期間同じ場所で栽培すると障害がでてきます。できるだけ連作を避けることが賢明です。
  栽培のステップ

  「ロシアンタラゴン」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 3号ポットにタネを4〜5粒、間隔をあけてまきます。好光性種子のため覆土は薄く、タネがかくれる程度にします。






(2) 本葉が5〜6枚のころまでに、間引いて1本立てにします。

畑の準備

(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。

(2) 畝の全体に、1平方メートルあたり1kgの完熟堆肥と60gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。そのあと幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。




(3) 鉢植えやプランターなどの用土は、赤玉土小粒7と腐葉土3を混ぜ合わせたものに、苦土石灰や有機配合肥料を加えます。

植えつけ

(1) 草丈が10センチくらいに育ったころに植えつけます。




(2) 畝に、株間25〜30センチの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。
  6号鉢に1株、65センチのプランターには3株を植えることができます。

追肥・水やり

(1) 生育期は、月に1回くらいの割合で、液肥や有機配合肥料などを与えます。








(2) 水やりはふつうに与えますが、水はけが悪いと根腐れし易いので注意してください。

(3) 暑さには強いですが、高温多湿に弱いので、真夏には遮光ネットで被うようにします。

収穫

(1) 葉が茂り出したら、茎先10センチほどをハサミで切り取って収穫します。

rustar_7

rustar_7a


(2) 「フレンチタラゴン」と比較すると風味がはるかに弱いので、あまり料理には利用されませんが、ロシアではタラゴンを使った清涼飲料「タルフン」が親しまれており、ハーブティーとして飲むこともできます。

(3) 冬越しは株のまわりに腐葉土を敷いて被ってください。地上部が枯れてしまいますが、根が残っているので春になると新芽が出てきます。
  おもな病害虫

  「ロシアンタラゴン」には、病気はほとんどありませんが、「ハダニ」や「コナジラミ」などの被害があります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん