ふくらすずめ (脹雀) [Index] [Back]

Arcte coerula

わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国、沿海地方、台湾それに東南アジアに分布しています。森林の周辺に多く生息し、人家の近くにも現れます。夏と秋の年2回発生します。成虫の前翅長は3〜4センチほどで、背中側と翅が黒褐色、体の腹側は黄白色をしています。胴が太く、全身に短い毛が密生します。幼虫は細長いケムシで、終齢幼虫では全長7センチになり、頭と腹脚が橙色か黒色、体側に黒と白の線、背中に白黒の細かい横しま模様があります。毒は持っていません。成虫の餌は、果物の発酵した汁や樹液などです。幼虫は「いらくさ」や「からむし」などを食草としています。 
ヤガ科フクラスズメ属の昆虫で、学名は Arcte coerula。英名は Ramie caterpillar。 
宮城県川崎町前川にて、2020年09月26日撮影。 

Shu Suehiro
shu@botanic.jp