つやあおかめむし (艶青亀虫) [Index] [Back]

Glaucias subpunctatus

Glaucias subpunctatus

わが国の本州から四国、九州、南西諸島それに台湾や朝鮮半島、中国、北太平洋に分布しています。本来は南方系のカメムシですが、温暖化に伴い分布域が北上してきています。4月から11月ごろに出現し、成虫で越冬します。身体は丸みを帯び、前胸背側角はほとんど突出しません。また緑色で光沢があり、体長は14〜17ミリになります。幼虫期では「すぎ」や「ひのき」の球果を餌としています。また成虫になると多くの樹木に寄生し、「みかん」や「かき」、「なし」などの果樹カメムシとして防除の対象にもなっています。強烈な悪臭を発し、家屋内に迷入したものや洗濯物に付着したものなどが、不快害虫ともなっています。 
カメムシ科ツヤアオカメムシ属の昆虫で、学名は Glaucias subpunctatus。英名は Fruit-piercing stink bug。 
宮城県大河原町大谷にて、2024年10月26日撮影。 

Shu Suehiro
shu@botanic.jp