ユリズイセン属は、チリを中心として南アメリカに50種ほどが分布しています。わが国へは昭和時代のはじめに渡来しました。高さは30〜100センチになり、披針形の葉が互生します。5月から7月ごろ、茎頂で分枝して散形花序をだし、さまざまな花色の花を咲かせます。花披片にある斑点やラインは昆虫を誘うためだそうです。属名はスエーデンの植物学者、リンネの友人のアルストレーメル男爵(Claus von Alstroemer)に因みます。
ユリ科ユリズイセン属の多年草で、学名は Alstroemeria sp.(属の総称)。英名は Peruvian lily、Lily of the Incas。
The Peruvian lily (Alstroemeria sp.) belongs to Liliaceae (the Lily family). This genus is distributed about 50 species in South America, mainly Chile. This herb was introduced into Japan in the early Showa Era (about 50 years ago). It can reach 30-100 cm in height, the leaves are lanceolate and alternate. The branched umbels come on the stalks and bloom various colored flowers from May to July. The tepals have nectar guides (lines and spots). The genus is named after Claus von Alstroemer who was a friend of Sweedish botanist Linne.
[上] 大阪府四條畷市清滝中町にて、2007年05月05日撮影。 [中1] 同上にて、2006年06月25日撮影。 [中2・中3] 京都市左京区「京都府立植物園」にて、2006年02月17日撮影。 [中4] 岐阜県郡上市高鷲町「牧歌の里」にて、2004年10月30日撮影。 [中8・中9] 同上にて、2018年11月01日撮影。 [中5] オーストラリア・シドニー市チェリーブルックにて、2006年02月16日撮影。(photo by Yumi Gunji) [中6] 茨城県神栖市太田にて、2009年07月26日撮影。(photo by Kazuko Iguchi) [中7] アメリカ・カリフォルニア州「パシフィックグローブ」にて、2009年06月12日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中10・中11] アメリカ・フロリダ州「サウスフロリダ大学」にて、2011年05月17日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中12〜中15] 山形県鮎川村中渡にて、2023年07月03日撮影。 [中16・中17] ポルトガル・セントロ地方レイリア市にて、2024年05月23日撮影。(photo by Yumi Gunji) [中18・下] 同上にて、2024年06月02日撮影。(photo by Yumi Gunji)