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わが国の北海道から本州、四国それにカムチャッカ半島、東北アジアに分布しています。亜高山帯から高山帯の湿地や草地に生え、高さは80〜120センチになります。根茎は横に這って群生します。7月から9月ごろ、茎の先に10〜25センチの円錐花序をだし、1個の小花からなる小穂をつけます。花序の先は垂れ下がります。長野県にある麦草峠の「むぎくさ」は、本種のことをいうそうです。別名で「ねむろがや(根室茅)」とも呼ばれます。
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イネ科ノガリヤス属の多年草で、学名は Calamagrostis langsdorffii。英名は Langsdorf's reedgrass。
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The Langsdorf's reedgrass (Calamagrostis langsdorffii) belongs to Poaceae (the Grass family). It is a perennial herb that is native from Hokkaito to Honshu and Shikoku of Japan, as well as the Kamchatska Peninsula and East-northern Asia. This grass grows in sub-alpine to alpine marshes or grasslands, and it can reach 80-120 cm in height. The rootstocks are crawl transversally and grow gregariously. The panicles are borne atop of stems and produce solitary flowered spikelets from July to September. The inflorescences are drooping downward.
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[上・中1] 岐阜県白川村「三方岩岳」にて、2004年08月08日撮影。 [中2・中3] 長野県伊那市長谷黒河内「大阿原湿原」にて、2006年08月24日撮影。 [中4〜中7] 福島県北塩原村「デコ平湿原」にて、2015年09月07日撮影。 [中8〜中10] 山形市関沢「雁戸山」にて、2019年08月01日撮影。 [中11〜12・下] 北海道上川町「大雪山・黒岳」にて、2020年09月21日撮影。
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