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わが国の本州、近畿地方以北から北海道に分布しています。山地の疎林や林縁に生え、高さは50〜150センチになります。葉は楕円形または卵状長楕円形で互生します。6月から7月ごろ、枝先の総状花序に淡緑色の花を咲かせます。花冠は壺形で浅く5裂します。果実は上向きにつき、熟すと5裂します。グラヤノトキシンという有毒成分が含まれ、昔はこの葉の粉末を蛆殺しや家畜の駆虫剤に利用したそうです。名前は、この粉が鼻に入ると激しい嚔(くしゃみ)がでることから。別名で「くしゃみのき(嚔の木)」とも呼ばれます。
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ツツジ科イワナンテン属の落葉低木で、学名は Leucothoe grayana。英名はありません。
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"Hanahiri-no-ki" (Leucothoe grayana) belongs to Ericaceae (the Azalea family). It is a small deciduous tree that is distributed northward from Kinki district of Hanshu to Hokkaido. This tree grows in montane sparse forests or forest edges and can reach 50-150 cm in height. The leaves are elliptic to ovate-oblong and opposite. The pale green flowers bloom in the terminal racemes from June to July. The corolla is urn-shaped and quintuple-lobate shallowly at the tips. The fruits produce upright and split open when ripe. All parts of plants contain poisonous Grayanotoxin. The leaves had been ground into a powder for a maggot-poison or anthelmintic agent in former days.
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[上・中1〜2] 秋田県由利本荘市矢島町「竜ヶ原湿原」にて、2005年07月18日撮影。 [中3・中4] 福島県北塩原村「デコ平湿原」にて、2009年06月28日撮影。 [中5] 群馬県みなかみ町湯桧曽「谷川岳」にて、2009年07月26日撮影。 [中6] 岐阜県白川村「三方岩岳」にて、2004年08月08日撮影。 [中14・中15] 同上にて、2016年08月20日撮影。 [中7] 福島県磐梯町「磐梯山」にて、2012年06月23日撮影。 [中8・中9] 福島県北塩原村「猫魔ヶ岳」にて、2014年06月14日撮影。 [中10] 栃木県那須町「茶臼岳」にて、2014年08月14日撮影。 [中11・中12] 福島県檜枝岐村「台倉高山」にて、2014年09月21日撮影。 [中13] 福島市町庭坂「一切経山」にて、2015年08月22日撮影。 [中16〜中18] 山形県小国町小玉川にて、2017年07月02日撮影。 [中19・中20] 山形県小国町小渡「赤芝峡」にて、2018年10月22日撮影。 [中21・下] 秋田県仙北市「乳頭山」にて、2019年07月10日撮影。
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