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わが国の本州、岩手県以南から四国・九州、それに台湾や朝鮮半島、中国南部に分布しています。山地の林縁などに生え、高さは2〜5メートルになります。葉は左右非対称の卵形で、切れ込みのないものから2〜3深裂するものまであります。葉柄は1センチほどしかありません。4月から5月ごろ、葉腋に球状の花序をつけます。長い糸状の花柱が伸びているのが雌花序です。初夏には果実が赤く熟し、甘くて食べることができます。樹皮は、和紙の原料として採取されてきました。台湾華語では「小構樹」、中国語では「楮(chu)」。
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クワ科カジノキ属の落葉低木で、学名は Broussonetia kazinoki。英名はありません。
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"Hime-kozo" (Broussonetia kazinoki) belongs to Moraceae (the Mulberry family). It is a small deciduous tree that is distributed southward from Iwate prefecture of Honshu to Shikoku, Kyushu in Japan, as well as Taiwan, the Korean Peninsula and southern China. This tree grows in montane forest edges and can reach 2-5 m in height. The leaves are asymmetric ovate and non-laciniate or deep bilobate to trilobate. The petioles are about 1 cm long. The ball-shaped clusters are borne on the axiles from April to May. The female clusters have long filaceous styles. The fruits ripen red in early summer and edible. This tree has been used to Japan paper making by its fibres of bark. In Taiwanese Chinese, it is called "小構樹", and its Chinese name is "楮" (chu).
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[上・中1〜3] 岐阜県御嵩町古屋敷にて、2005年05月01日撮影。 [中4] 大阪府河内長野市滝畑「岩湧山」にて、2006年05月15日撮影。 [中5] 大阪府四條畷市逢阪「むろいけ園地」にて、2004年05月12日撮影。 [中5・中6] 群馬県沼田市利根町にて、2010年06月27日撮影。 [中7] 大阪府四條畷市逢阪「清滝峠」にて、2006年07月15日撮影。 中8] 大阪府高槻市田能にて、2006年07月19日撮影。 [中9・中10] 千葉県香取市田部にて、2010年06月24日撮影。 [中14・中15] 同上にて、2011年06月29日撮影。 [中16〜18] 同上にて、2012年04月25日撮影。 [中11〜中13] 群馬県みなかみ町大沼にて、2009年07月26日撮影。 [中19]千葉県成田市「千葉県花植木センター」にて、2013年04月12日撮影。 [中20〜中22] 茨城県那珂市「茨城県植物園」にて、2013年09月29日撮影。 [中23〜中25] 宮城県仙台市太白区坪沼にて、2020年05月17日撮影。 [中26〜中29] 宮城県仙台市太白区「戸神山」にて、2021年05月16日撮影。 [中30・中31] 宮城県大和町「七ツ森湖」にて、2022年05月02日撮影。 [中32〜33・下] 岩手県盛岡市繋「尾入野湿生植物園」にて、2022年06月27日撮影。
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