ホウレンソウ (Spinacia oleracea)

ほうれんそう (菠薐草)

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	トルコの東部からアフガニスタンあたりの中央アジアが原産です。古代ペルシャにおいてすでに栽培され、食用にされていました。その後、東西に伝わり、中国とヨーロッパでそれぞれ独立した品種群が形成されました。雌雄異株で、４月から６月ごろ小さな黄緑色の花を咲かせます。雄花は茎の先の穂状花序に、雌花は葉腋につきます。和名の「菠薐（ほうれん）」とは、中国語でペルシャを指すそうです。わが国へは、江戸時代の初期に中国から渡来しました。種子にトゲのある東洋系品種です。江戸時代を通じて栽培され、「日本ほうれん草」となってきました。また明治時代になってからは、さまざまな「西洋系ほうれん草」が輸入されました。そのため、「日本ほうれん草」と「西洋系ほうれん草」との雑種系の固定種も生まれています。現在では、西洋系Ｆ１品種が主流です。・写真中１２の品種は、「アクティブ」（サカタのタネ）、・中１３は、「サンライト」（サカタのタネ）、・中１４は、「スタミナ」（タカヤマシード）、・中１５、中６５は、「豊葉」（千葉農試）※注１、・中１６、中８１は、「次郎丸」（タキイ種苗）※注２、・中１７、中２１は、「トライ」（タキイ種苗）、・中１８は、「グラッパ」（Suba Seed）、・中１９は、「交配アジア」、・中２０、中７８は、「ディンプル」（サカタのタネ）、・中２２、中７５は、「アトラス」（サカタのタネ）、・中２３、中７７は、「パンドラ」（サカタのタネ）、・中２４、中７４は、「ソロモン」（サカタのタネ）、・中２５、中７６は、「アトランタ」（サカタのタネ）、・中２６、中７９は、「タイタン」（サカタのタネ）、・中２７～中２８は、「ノーベル」※注３、・中２９、中４５は、「クローネ」（中原採種）、・中３０、中３４は、「ＳＣ７－００７」（サカタのタネ）、・中３１、中３８～中３９、中４１は、「味サラダ」（丸種）、・中３２、中８３は、「朝霧」（渡辺採種）、・中３３、中５０は、「赤茎ミンスター」（中原採種）※注４、・中３５、中３７は、「ニューホープ」（タカヤマシード）、・中３６、中６９は、「リピート」（中原採種）、・中４０、中４２は、「スピアーズ」、・中４３は、「ミリオン」（タカヤマシード）、・中４４は、「スライダー７」（中原採種）、・中４６は、「リード」（サカタのタネ）、・中４７は、「まほろば」（サカタのタネ）、・中４８～中４９は、「早生サラダあかり」（タキイ種苗）、・中５１、中５６、中５８は、「サンピア」（カネコ種苗）、・中５２、中５９、中８６は、「チーター」（カネコ種苗）、・中５３、中５７は、「パルチック７」（渡辺採種）、・中５４、中１０１は、「パッカー」（中原採種）、・中５５、中７１は、「ハッピーヒル」（中原採種）、・中６０～中６１、中７０は、「株張クローネ」（中原採種）、・中６２、中６７は、「早生スイング」（中原採種）、・中６３、中６８は、「早生セブンアール」（中原採種）、・中６４、中６６は、「黒葉スイング」（中原採種）、・中７２は、「くろうま」（中原採種）、・中７３は、「オーライ」（タキイ種苗）、・中８０、中８２は、「寒味（かんあじ）」（トキタ種苗）、・中８４は、「スパイダー」（トキタ種苗）、・中８５は、「強力オーライ」（タキイ種苗）、・中８７、中８９は、「トラッド７」（サカタのタネ）、・中８８、中９０は、「弁天丸」（タキイ種苗）、・中９１、中９６は、「改良パッカー」（中原採種）、・中９２は、「サマーズ」（カネコ種苗）、・中９３は、「サマートップ」（中原採種）、・中９４は、「サンホープ７」（カネコ種苗）、・中９５は、「ちりめん」（中原採種）、・中９７は、「ほうおう」（トーホク）、・中９８は、「まんぷく」（サカタのタネ）、・中９９は、「黒葉ルーキー」（中原採種）、・中１００、下は、「ジャスティス」（サカタのタネ）、
	※注１：日本ほうれん草とミンスターランド（Minsterland）との雑種系固定種。 ※注２：日本ほうれん草とホーランディア（Hollandia）との雑種系固定種。「治郎丸」は愛知県の伝統野菜。 ※注３：オランダの Zwaan & Van der Molens が１９２６年に発表した西洋系固定種。 ※注４：デンマークの Daehnfeldt Vegetable Seeds が育成したＦ１品種。
	アカザ科ホウレンソウ属の一・二年草で、学名は Spinacia oleracea。英名は Spinach。
	The Spinach (Spinacia oleracea) belongs to Chenopodiaceae (the Goosefoot family). It is an annual or biennial herb that is native from eastern Turk to Afghanistan of Central Asia. This herb was cultivated and used for foods in Ancient Persia. Since then it was propagated to Eastern and Western, and the new cultivar-groups were breeded differently. This harb is dioecism and the small greenish yellow flowers come in April to June. The male flowers are born on the apex spikes, and the female ones are born on the axils. The Japanese name "菠薐" means "boleng" (Persian) in Chinese. It was introduced to Japan from China in the early Edo period (1603-1868). It is an oriental variety with spiny seeds. It was cultivated throughout the Edo period and came to be known as"Japanese spinach". In the Meiji period (1868-1912), various Western spinach varieties were imported. As a result, a fixed hybrid type of "Japanese spinach" and "Western spinach" was also created. Today, Western F1 varieties are the mainstream.
	[上] 大阪府枚方市招提元町にて、2007年04月04日撮影。 [中１] 同上にて、2007年01月31日撮影。 [中３] 同上にて、2007年05月16日撮影。 [中２] 大阪府四條畷市清滝中町にて、2005年01月30日撮影。 [中４] 同上にて、2003年4月30日撮影。 [中５～中７] 千葉県東庄町舟戸にて、2009年04月23日撮影。 [中１０・中１１] 千葉県香取市仁良にて、2013年05月21日撮影。 [中８・中９] 千葉県香取市大角にて、2011年04月22日撮影。 [中１２～中１４] 同上にて、2010年05月12日撮影。 [中１５～中１８] 同上にて、2010年12月25日撮影。 [中１９] 同上にて、2010年12月31日撮影。 [中２０・中２１] 同上にて、2011年01月08日撮影。 [中２２・中２３] 同上にて、2011年01月10日撮影。 [中２４] 同上にて、2011年01月12日撮影。 [中２５] 同上にて、2011年01月24日撮影。 [中２６] 同上にて、2011年01月26日撮影。 [中２７・中２８] 同上にて、2011年01月29日撮影。 [中２９] 同上にて、2011年02月02日撮影。 [中３０] 同上にて、2011年02月04日撮影。 [中３１] 同上にて、2011年02月10日撮影。 [中３２] 同上にて、2011年02月25日撮影。 [中３３] 同上にて、2011年07月07日撮影。 [中３４] 同上にて、2011年10月17日撮影。 [中３５] 同上にて、2011年11月10日撮影。 [中３６] 同上にて、2011年11月15日撮影。 [中３７] 同上にて、2011年11月25日撮影。 [中３８] 同上にて、2011年12月05日撮影。 [中３９・中４０] 同上にて、2011年12月20日撮影。 [中４１] 同上にて、2011年12月29日撮影。 [中４２] 同上にて、2012年01月10日撮影。 [中４３] 同上にて、2012年03月23日撮影。 [中４４] 同上にて、2012年04月25日撮影。 [中４５～中４７] 同上にて、2012年11月16日撮影。 [中４８・中４９] 同上にて、2013年04月17日撮影。 [中５０] 同上にて、2013年04月19日撮影。 [中５１] 同上にて、2013年04月23日撮影。 [中５２・中５３] 同上にて、2013年11月20日撮影。 [中５４] 同上にて、2013年11月28日撮影。 [中５５] 同上にて、2013年11月29日撮影。 [中５６・中５７] 同上にて、2013年12月02日撮影。 [中５８] 同上にて、2013年12月03日撮影。 [中５９] 同上にて、2013年12月04日撮影。 [中６０] 同上にて、2014年04月30日撮影。 [中６１] 同上にて、2014年05月07日撮影。 [中６２] 同上にて、2015年01月05日撮影。 [中６３] 同上にて、2015年04月30日撮影。 [中６４] 同上にて、2015年05月08日撮影。 [中６５～中７９] 同上にて、2015年10月27日撮影。 [中８０] 同上にて、2016年01月04日撮影。 [中８１] 同上にて、2016年01月05日撮影。 [中８２] 同上にて、2016年01月08日撮影。 [中８３] 同上にて、2016年03月23日撮影。 [中８４] 同上にて、2016年04月06日撮影。 [中８５] 同上にて、2016年12月28日撮影。 [中８６] 同上にて、2017年01月04日撮影。 [中８７・中８８] 同上にて、2017年01月05日撮影。 [中８９] 同上にて、2017年01月13日撮影。 [中９０] 同上にて、2017年01月27日撮影。 [中９１] 宮城県川崎町支倉にて、2020年05月15日撮影。 [中９２] 同上にて、2020年05月24日撮影。 [中９３・中９４] 同上にて、2020年05月29日撮影。 [中９５] 同上にて、2021年04月08日撮影。 [中９６] 同上にて、2021年05月19日撮影。 [中９７・中９８] 同上にて、2021年11月13日撮影。 [中９９] 同上にて、2022年05月12日撮影。 [中１００] 同上にて、2023年05月16日撮影。 [中１０１] 同上にて、2023年11月04日撮影。 [下] 同上にて、2024年05月08日撮影。

Shu Suehiro