中国の中南部から西南部が原産で、わが国へは古い時代に渡来したと考えられています。栽培あるいは野生化し、高さは4〜15メートルになります。葉は浅く3〜5裂して対生し、長い葉柄と粘りけのある細毛があります。4月から5月ごろ、円錐花序をだし、淡い紫色の花を咲かせます。成長が早く、10〜15年もすると用材として利用できるので、昔は女の子が生まれるとこの木を植えて、嫁入り道具を作ったといいます。古川柳に「桐の木は娘の年と同じ年」。中国名では「毛泡桐(mao pao tong)」。
The Foxglove tree (Paulownia tomentosa) belongs to Scrophulariaceae (the Figwort family). It is a tall deciduous tree that is native to southcentral to southwest China. It was introduced into Japan in the ancient days. This tree is cultivated or naturalized in Japan and can reach 4-15 m in height. The leaves are divided into shallowly 3-5 lobes and opposite with long petioles and sticky fine hairs. The panicles are borne and the pale purple flowers bloom from April to May. It grows quickly and can be used as lumber within 10 to 15 years. In the old days, when a girl was born, this tree was planted and used to make a bride's gift. In an old senryu (17-syllable satirical poem), "A foxglove tree is the same age as a daughter". Its Chinese name is "毛泡桐" (mao pao tong).
[上] 大阪府交野市星田西にて、2006年05月12日撮影。 [中1] 同上にて、2006年05月06日撮影。 [中2・中3] 長野県松本市安曇「梓川渓谷」にて、2006年06月01日撮影。 [中4〜5・中9] 長野県塩尻市奈良井にて、2006年09月21日撮影。 [中6] 愛知県新城市豊岡「鳳来寺山」にて、2007年10月05日撮影。 [中7・中8] 大阪府四條畷市清滝中町にて、2006年04月12日撮影。 [中10〜中12] 群馬県中之条町四万にて、2011年10月01日撮影。 [中13〜中15] アメリカ・テキサス州「ダラス植物園」にて、2016年04月04日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中16] 同上にて、2010年04月02日撮影。(photo by Jouette Travis) [中33〜中36] 同上にて、2012年09月02日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中17〜中21] 山形県東根市関山にて、2016年05月21日撮影。 [中22・中23] 宮城県多賀城市「多賀城跡」にて、2016年06月26日撮影。 [中24〜中26] 茨城県かすみがうら市「雪入ふるさとの里公園」にて、2016年07年17日撮影。 [中27〜中29] 福島県南相馬市鹿島区「桜平山公園」にて、2020年01月24日撮影。 [中30〜中32] 福島県会津若松市「背炙り山」にて、2020年03月21日撮影。 [中37・中38] 北海道旭川市「旭山三浦庭園」にて、2020年09月20日撮影。 [中39〜中43] 宮城県川崎町支倉「釜房湖」にて、2022年05月17日撮影。 [中44〜中47] 宮城県村田町村田にて、2023年05月16日撮影。 [中48・下] 同上にて、2024年05月14日撮影。