しらたまのき (白玉の木) [Index] [Back] わが国の本州、中部地方以北から北海道、それに千島列島やサハリンに分布しています。亜高山帯から高山帯の林縁や草地に生え、高さは５〜２０センチになります。葉は楕円形で革質、縁には粗い鋸歯があり、互生します。７月から８月ごろ、枝先や上部の葉腋から総状花序をだし、１〜６個の白色で壺形の花を下向きに咲かせます。果実は、白い球形、液果状の�刮ﾊです。熟した果実は甘みがあり食用になりますが、メントールのような香りがして生食には不向きで、果実酒にされます。 ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木で、学名は Gaultheria pyroloides。英名はありません。  "Shiratama-no-ki" (Gaultheria pyroloides) belongs to Ericaceae (the Azalea family). It is an evergreen shrub that is native from Chubu district of Honshu north to Hokkaido in Japan, the Kril Islands and Sakhalin. This shrub grows in sub-alpine to alpine forest edges and grasslands, and it can reach 5-20 cm in height. The leaves are elliptic, leathery, coarsely serrated and arranged in alternate. The 1-6, white, urn-shaped flowers bloom descending in the racemes at the top branches and upper axils from July to August. The fruits are white round, berry-like calpules. The ripe fruit is sweet and edible, but its menthol-like aroma makes it unsuitable for eating raw, and it is made into a fruit wine. [上・中１〜２] 福島市土湯温泉町「浄土平」にて、2013年07月20日撮影。 [中３・中４] 福島県檜枝岐村「沼山峠」にて、2013年08月25日撮影。 [中１７・中１８] 同上にて、2015年09月26日撮影。 [中５〜中８] 栃木県那須町「茶臼岳」にて、2014年08月14日撮影。 [中９〜中１１] 福島県二本松市「安達太良山」にて、2014年09月06日撮影。 [中１２・中１３] 福島市土湯温泉町「一切経山」にて、2015年08月22日撮影。 [中１４〜中１６] 宮城県蔵王町「蔵王連峰」にて、2015年09月05日撮影。 [中１９・中２０] 長野県山ノ内町「東館山高山植物園」にて、2010年07月25日撮影。 [中２１・中２２] 岩手県雫石町「犬倉山」にて、2019年07月11日撮影。 [中２３・中２４] 北海道上川町「大雪山・黒岳」にて、2020年09月21日撮影。 [中２５・中２６] 岩手県八幡平市「岩手山」にて、2022年08月21日撮影。 [中２７・下] 北海道ニセコ町ニセコ「ニセコアンヌプリ」にて、2023年08月24日撮影。 Shu Suehiro shu@botanic.jp