たまがわほととぎす (玉川杜鵑) [Index] [Back] わが国の各地をはじめ、中国中部の河北省から四川省に分布しています。山地の谷沿いや湿った林内に生え、高さは４０〜８０センチになります。葉は広楕円形で互生し、基部は茎を抱きます。７月から９月ごろ、上部の葉腋から散房花序をだし、黄色い花を咲かせます。花披片には暗い紫褐色の斑があります。和名は、花の色を「やまぶき（山吹）」に見立て、その名所であった京都府井手町の玉川に名を借りたもの。 ユリ科ホトトギス属の多年草で、学名は Tricyrtis latifolia。英名はありません。 "Tamagawa-hototogisu" (Tricyrtis latifolia) belongs to Liliaceae (thw Lily family). It is a perennial herb that is native to all over Japan and central China; southward from Hebei to Sichuan province. This herb grows in montane dales and wet woodlands, and it can reach 40-80 cm in height. The leaves are broad elliptic, alternate and enfold stems at the bases. The corymbs are borne on the upper axiles and bloom yellow flowers from July to September. The tepals have dark purplish-brown mottles. [上・中１〜２・中８] 山形県小国町小玉川「温身平」にて、2008年07月12日撮影。 [中１９〜中２４] 同上にて、2019年07月26日撮影。 [中３〜中７] 長野県松本市安曇「奈川乗鞍林道」にて、2007年08月01日撮影。 [中９〜中１３] 福島県天栄村「二岐山」にて、2014年07月26日撮影。 [中１４・中１５] 福島県下郷町「三本槍岳」にて、2014年08月13日撮影。 [中１６〜中１８] 栃木県那須塩原市「大峠」にて、2014年08月15日撮影。 [中２５〜２９・下] 山形市関沢「雁戸山」にて、2019年08月01日撮影。 Shu Suehiro shu@botanic.jp