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わが国の本州、関東地方北部から東北地方に分布しています。山地の落葉広葉樹の林床に生え、高さは15〜25センチになります。地上を這う茎の先から2個の葉をだします。葉は心形で薄く、先端は尖って、長い葉柄があります。4月から5月ごろ、茎先に1個の花を咲かせます。花に花弁はなく、萼裂片が花弁状になります。萼筒は扁球形になり暗い小豆色、部分的に濃淡があり斑です。この萼裂片の先端が、絞ったように尖るのを特徴としています。従来、本州の関東地方北部から東北地方で「うすばさいしん」とされてきたのは、2007年に「とうごくさいしん(東国細辛)」として新種に分けられました。
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ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草で、学名は Asarum tohokuense。英名はありません。
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The "Tougoku-saishin" (Asarum tohokuense) belongs to Aristolochiaceae (the Birthwort family). It is a perennial herb that is distributed from the northern part of the Kanto region to the Tohoku region of Honshu, Japan. It grows on the floor of deciduous broad-leaved trees in mountainous areas and grows 15 to 25 cm tall. It produces two leaves from the tip of a stem that creeps along the ground. The leaves are heart-shaped, thin, and pointed at the tip with a long petiole. The flower has no petals and the calyx lobes are petal-like. The calyx tube is oblong, reddish brown, and mottled with partial shading. The tip of the calyx lobes is pointed, as if it were squeezed. It has been traditionally called "Usuba-saishin" in the northern Kanto to Tohoku regions of Honshu, but in 2007 it was divided into a new species as "Tougoku-saishin".
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[上・中1] 福島市松川町「水原地区くまがいそう自生地」にて、2014年05月31日撮影。 [中29・下] 同上にて、2023年05月04日撮影。 [中2〜中6] 福島市町庭坂「家形山」にて、2014年06月01日撮影。 [中7〜中10] 群馬県片品村「尾瀬ヶ原」にて、2015年07月05日撮影。 [中11〜中15] 福島県新地町「鹿狼山」にて、2020年04月21日撮影。 [中16・中17] 宮城県仙台市青葉区「蕃山」にて、2021年04月09日撮影。 [中18〜中24] 同上にて、2021年04月11日撮影。 [中25・中26] 宮城県仙台市太白区「太白山」にて、2021年05月08日撮影。 [中27・中28] 宮城県加美町「薬莱山」にて、2023年04月27日撮影。
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