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わが国の各地をはじめ、朝鮮半島に分布しています。深い山地のやや湿り気のある林床などに生え、高さは1メートルほどになります。葉は掌状複葉で倒卵形の5個の小葉があり、長柄で根生します。名前は、この葉のかたちが鯉のぼりの矢車に似ていることから。6月から7月ごろ、円錐花序をだし、淡い緑白色の花を咲かせます。萼が花弁のように見えます。戦争中は、葉を煙草の代用に使ったこともあるそうです。
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ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草で、学名は Rodgersia podophylla。英名はありません。
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"Yaguruma-so" (Rodgersia podophylla) belongs to Saxifragaceae (the Saxifrage family). It is a perennial herb that is native all over Japan, as well as the Korean Peninsula. This herb grows in wettish forests of deep mountains, and can reach about 1 m in height. The leaves are palmate compound with five obovate leaflets, having long petioles and basal. The panicles are borne, and the pale greenish-white flowers bloom June to July. The calyx lobes resemble to petals. The leaves occasionally were used as a substitute for tobacco during the World War Two in Japan.
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[上・中1〜2] 福島県北塩原村「雄子沢川」にて、2009年06月27日撮影。 [中3] 長野県山ノ内町一瀬「志賀高原」にて、2004年07月04日撮影。 [中4] 長野県木島平村「カヤノ平」にて、2004年07月04日撮影。 [中5・中6] 群馬県片品村東小川にて、2010年06月27日撮影。 [中7] 長野県山ノ内町発哺温泉にて、2003年06月15日撮影。 [中8〜中10] 福島県磐梯町「磐梯山」にて、2012年06月23日撮影。 [中11・中12] 静岡県御殿場市印野「清宏園」にて、2013年05月26日撮影。 [中13・中14] 福島県川俣町飯坂「花塚山」にて、2014年05月17日撮影。 [中15・中16] 福島市土湯温泉町「家形山」にて、2014年07月05日撮影。 [中17〜中20] 秋田県東成瀬村にて、2015年06月21日撮影。 [中21〜中24] 群馬県片品村「鳩待峠」にて、2015年07月05日撮影。 [中25] 宮城県仙台市「泉ヶ岳」にて、2016年06月04日撮影。 [中26・中27] 宮城県川崎町「笹谷峠」にて、2018年05月16日撮影。 [中28〜中30] 山形県大江町柳川にて、2018年06月24日撮影。 [中31・中32] 山形県小国町「飯豊山」にて、2019年07月26日撮影。 [中33・中34] イギリス・スコットランド「スカイ島」にて、2016年05月31日撮影。(photo by Jon Suheiro) [中35・下] 宮城県気仙沼市「徳仙丈山」にて、2021年05月16日撮影。
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