わが国の本州、東北地方南部以南から四国・九州、それに朝鮮半島や中国に分布しています。海岸近くの温暖な場所に生え、高さは1〜3メートルになります。葉は大きく幅30センチ以上になり、掌状に7〜9裂します。11月から12月ごろ、枝先に球状の散形花序をだし、小さな白い花を咲かせます。果実は扁球形の液果で、晩春に黒紫色に熟します。現在では、世界中で庭園用や鉢植えとして植栽されています。中国語では「八角金盤(ba jiao jin pan)」と呼ばれます。
ウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、学名は Fatsia japonica。英名は Japanese aralia、Fatsia。
The Japanese aralia (Fatsia japonica) belongs to Araliaceae (the Ginseng family). It is a small evergreen tree that is distributed from Honshu to Shikoku, Kyushu in Japan, as well as the Korean Peninsula and China. This small tree grows in warm coastal area, and it can reach 1-3 m in height. Leaves are huge, up to 30 cm wide, and deeply 7-9 lobed and slightly serrated. From late fall to early winter, globose umbels of small whitish flowers are seen on terminal branch. Fruits are small oblate berries and ripen purplish-black in late spring. Japanese aralia is now cultivated all over the world in landscapes and as a container plant. In Chinese, it is called "八角金盤" (ba jiao jin pan).
[上] 大阪府交野市「大阪市大付属植物園」にて、2006年11月30日撮影。 [中7] 同上にて、2007年11月10日撮影。 [中1・中2] 大阪府四條畷市清滝中町にて、2004年12月12日撮影。 [中3] 岐阜県御嵩町次月にて、2007年12月06日撮影。 [中4・中5] 大阪府四條畷市逢阪「むろいけ園地」にて、2006年04月16日撮影。 [中6] 韓国・果川(クァチョン)市莫渓洞(マッケドン)「ソウル大公園」にて、2007年01月26日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中8] アメリカ・テキサス州ダラス市「ダラス植物園」にて、2006年04月14日撮影。(photo by Jon Suehiro) [中11・中12] 同上にて、2010年04月02日撮影。(photo by Jouette Travis) [中9・中10] 東京都江戸川区臨海町「葛西臨海公園」にて、2008年08月03日撮影。 [中13・中14] 茨城県つくば市「宝篋山」にて、2015年01月24日撮影。 [中15〜中17] 東京都文京区本駒込「六義園」にて、2018年12月23日撮影。 [中18・中19] 東京都新宿区「新宿御苑」にて、2019年12月24日撮影。 [中20〜中23] 茨城県つくば市「つくば実験植物園」にて、2022年01月16日撮影。 [中24・中25] 三重県伊勢市大王町「大王崎」にて、2022年03月19日撮影。 [中26・中27] 宮城県南三陸町「泊崎半島」にて、2022年10月30日撮影。 [中28・中29] 宮城県大河原町大谷にて、2023年04月25日撮影。 [中30・中31] 同上にて、2023年12月08日撮影。 [中32・下] 福島市飯坂町湯野にて、2024年01月11日撮影。